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地上における練習
地上における練習で重要なのは、その機体の滑空姿勢である。これは初歩の段階で実施したほうがよい。ある程度飛行できるようになると、その基準は、いいかげんになりがちである。まして、フラップ下げのときの姿勢となると、なおのことである。しかし、着陸の目安には、基準が重要になってくるので、機体を地上にセットし、完全に基準をつかませる。
まず、最初にフラップを使用しない状態で90km/hの滑空速度のときの姿勢にセットする。次にはフラップを全開にした状態で90km/hの滑空速度のときの姿勢にセットする。これは2−32,34図に示される児の長さによるのである。格納庫内とか水平線がはっきりとつかめないような場合には、2−61図のように、なんらかの方法で水平線を設けて、練習生に実感をあたえなければならない。
以上の状態で、指導者も外側(機外)から、または内側(機内)から、練習生との目安の相異を把握すると同時に。風速による目安位置のずれ、フラップまたはスポイラー使用時の速度と姿勢の変化等についてゆっくりと説明し、同時に練習生のなっとくするまで、疑問点を解決してからにする。飛行中のわずかの時間ではできない練習生と指導者の意志の伝達をこの地上での機体の中で充分にやり、飛行中はほんのわずかの言葉で通ずるようにしなければならない。
2−62図のように、指導者もこの模擬滑走路に対しては、練習生と違う基

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